グローバル経営は何故うまく行かないのか(業績管理2/2)
海外子会社業績管理の難しさ 海外子会社から提出された予算や事業計画が妥当かどうかを本社側で査定することは必須ですが、国内事業の管理と比べるとなかなか難しいものがあります。言葉の違いや物理的な距離からなかなかうまくコミュニケーションがとれないということもありますが、より本質的な課題
グローバル経営は何故うまく行かないのか(業績管理1/2)
米国をはじめとして、海外における経営幹部の報酬は絶対額が日本に比べて高いだけではなく、業績に連動した変動給(インセンティブ)が高い比重を占めます。年間賞与(短期インセンティブ)とストックオプションなどの長期インセンティブを合わせると、年間給与と同額あるいはそれ以上の金額になること
グローバル経営は何故うまく行かないのか(人材マネジメント2/2)
グローバル経営を行うために人事制度は統一する必要があるか? 日本企業が海外展開する際に海外子会社の人事制度をどう設計するかという課題があります。 (ケース1)日本の人事制度をそのまま持ち込む 日本から海外へ製造を展開する場合などは、日本の生産システムを持ち込みますので、生産現場で
グローバル経営は何故うまく行かないのか(人材マネジメント1/2)
経営管理の仕組みや組織をつくっても、事業環境も言葉・文化も異なる海外子会社と本社間での連携を円滑に進めていくためには、国境を越えたグループ内での事業上の課題解決を推進できるグローバル人材を育成することが必須です。初期の段階では日本から海外子会社へ出向する人材をキーマンとして運営す
グローバル経営は何故うまく行かないのか(ガバナンス2)
まずは、どのような形でグローバル経営管理を行うのかという基本方針を決める必要があります。現在何の規程も存在しないのであれば、「まずは、海外の子会社のガバナンス規程をつくる」という方針でも良いかもしれません。
但し、中長期的に事業のグローバル化を進めていくためには、海外子会社に
グローバル経営は何故うまく行かないのか(ガバナンス)
海外に子会社を設立した時に、会社の運営方針として、まず最初に決めるべきなのは、日本の本社からどの程度の権限を委譲し、どの程度の内容であれば、権限移譲は行わない(=日本の本社が最終決定を行う)のか、という点を明確にすることである。
また、現地パートナーと合弁会社を設立した際にも、日