会社を高く売るには(2)
「会社を高く売る」という視点とは少し外れますが、売り手にとっては、実際の手取り金額を増やすことができれば、結果として「高く売れた」ことになります。 オーナー経営者が第三者への事業承継に伴って会社の所有権を移転する場合には、株式の譲渡対価と役員退職金という二つの対価の受け取り...
会社を高く売るには(1)
親族内で事業を承継する場合には、会社の株式は贈与あるいは遺贈という形で後継者へ譲渡されるため、株式の評価は贈与税や相続税の課税価格の算定のためのものです。税務上の株式の評価方法は国税庁が定める方式で決まっており、会社規模に応じて、会社の利益、純資産、配当などをもとに算定され...
買い手候補を探す
第三者事業承継(M&A)による事業承継を行う場合には、必ずしも買い手候補は同業者である必要はありません。では、具体的にどのようなパターンが考えられるでしょうか? 大別して以下の3パターンがあります。 事業承継を行う売り手側経営者はできるだけ高い価値をつけて欲しいと考えるでし...
親族外承継の手法と課題
380万社の中小企業経営者のうち、後継者がいない企業が3分の1程度も存在するということをこのブログでも触れました。親族内での事業承継ができない場合、誰に承継するのかという点が重要になります。3つの切り口から考えてみましょう。 (1)従業員 (2)外部から経営者を雇い入れ...
グローバル化に舵を切る日本
今日(12月8日)、国会で改正出入国管理法が成立し、2019年4月から施行されることになった。国内企業の深刻な人手不足に対応し、従来認めてこなかった単純労働分野への受け入れを開始するという意味では、大きな転換点となる。単純労働者の受け入れに加えて、熟練労働者に対して事実上の...
著書が出版されました
私が共著で参加した事業承継支援研究会の書籍が本日、出版されました。 「専門家のための事業承継入門 事例で学ぶ!事業承継フレームワーク」(ロギカ書房) 私は、親族外承継(M&A)の章を担当しております。後継者のいない中小企業経営者を支援する専門家の立場から、どのように企業価値...