グローバル経営(実践編10)海外M&AにおけるPMIの勘所
海外でのM&Aや合弁事業を進める際に、多くの企業が苦労しているのが、ヒトの問題です。 人材流出 買収後の経営幹部やキーパーソンが、買収から間もなく突然退職し、競合会社へ転職してしまったケース。更に、退職した元幹部が人材引く抜いて自社と競合する事業を始めてしまった、等というケースも


グローバル経営(実践編9)海外駐在員の位置づけを考える
海外の子会社へ日本から人材を派遣する際に、派遣者の現地での位置づけや職責を明確に決めずに、「とりあえず現地に行って、事業を立ち上げて来い」、「現地の様子が分からないので、しっかり見てきてくれ」といったノリで派遣するするケースが現実にはかなり多く見受けられます。海外駐在員の位...


グローバル経営(実践編8)グローバル経営管理規程をつくる
グローバル経営管理の目的は、適切な統制を維持しつつ、同時に海外子会社の経営幹部、従業員への適切な権限委譲を行い、自律的な経営を行うことです。本社から海外子会社への権限移譲が明確になっていないと放任経営になり、一方で、箸の上げ下げまで口をだす経営(マイクロマネジメント)では現...


グローバル経営(実践編7)サクセッションプランを考える
サクセッション・プラン(Succession Plan)とは、会社の重要ポストについて、後継者の選定・育成計画を作成することです。国内でも最近では、企業の事業継続性といった観点から重視されて来ています。また、後継者難に直面する中小企業にとっても、事業承継を行うための最重要課...


グローバル経営(実践編6)インセンティブプラン
経営幹部の人材に対して提供する業績連動報酬をインセンティブ・プランと言います。 マネージャークラスだとインセンティブプランは、年1回もしくは2回支払うボーナスと考えておけば良いと思います。短期インセンティブともいわれます。...


グローバル経営(実践編5)グローバル戦略と組織
海外子会社を活用して海外ビジネスを円滑に展開して行くためにはいくためには、どのような全体戦略(グローバル戦略)を採るべきかということから考えることが重要です。自社の事業の実態にあった事業戦略を選択し、これをもとに最適な海外子会社経営を目指します。


グローバル経営(実践編4)FSを作成する
FSの目的 海外展開の際に作成するFS(フィージビリティ・スタディ)の目的は、(1)市場参入が可能かどうか(規制の問題)、(2)市場性があるかどうか(市場・競争環境)、(3)事業を展開する環境・インフラ構築が可能かどうか(経済・社会・技術要因)、といった観点から事業環境の調査を行


グローバル経営(実践編3)合弁契約のポイント
海外進出形態の一つとして現地パートナーとの合弁会社(JV)設立という手法があります。 現地パートナーのもつ顧客、販路、人材、工場を有効に活用することにより、いきなり独資で海外進出するよりもスムーズに事業展開することが可能です。一方で、経営権を日本側で100%握っていないこと...


グローバル経営(実践編2)海外への進出形態を検討する
海外進出形態を検討する際に、それぞれの形態における法律、税務、経営上の違いやメリット、デメリットを検討する必要があります。 それぞれの特徴は以下の通りです。 【海外進出形態の比較】 商社経由等で直接貿易を行っている会社が、現地情報を直接仕入れたい等の理由から設立するのが駐在員事務


グローバル経営(実践編1)課題を整理する
海外展開の最初のステップは、事業計画の作成です。現地の市場環境、競争環境、そして自社の経営資源(ヒト、モノ、カネ)を冷静に分析し、その上で、考え得るリスクも織り込んだうえで、事業計画や合弁契約などを準備していく必要があります。但し、いきなり現地の調査だと言って、現地視察したり、現

