中小企業は本当に不要なのか?(2/2)
前回のブログ(11/26)で紹介したデービッド アトキンソン 氏の著書「国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか 」(講談社)の話題の続きです。 同書では日本には中小企業の数が多すぎる、ということが最大の課題として取り上げられています。...


中小企業は本当に不要なのか?(1/2)
ゴールドマンサックス出身のイギリス人デービッド アトキンソン 氏の著書「国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか 」(講談社)が話題になっています。タイトルは少し過激ですが、内容は、元証券マンらしく、統計データにもとづく理路整然とした議論を展開しており、一...


事業デュー・ディリジェンスの進め方
12/31のブログで、サラリーマンは会社を買うべきか、というテーマをとりあげ、事業デュー・ディリジェンスは、買い手の事業責任者が行うものである、という説明をしました。外部専門家が中心となる税務や法務デュー・ディリジェンスとは異なり、事業デュー・ディリジェンスは、買い手の経営...


サラリーマンは会社を買うべきか?
今年話題になったビジネス書のひとつに事業再生・承継ファンド代表の三戸 政和氏が書いた「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という本があります。この本がベストセラーになってからサラリーマンによるM&Aの問い合わせが増えているという話も聞きますので、相当インパクト...


会社の価値はどうやって決まるか?(3)DCF法
中小企業のM&AにDCF法は向かない、ということがよく言われています。本当にそうでしょうか? 確かに日ごろから事業計画を作成している中小企業は少ないので、事業計画をもとに価値を算定するDCF法は向かないというのは一見もっともな議論にも聞こえます。...


会社の価値はどうやって決まるか?(2)評価方法
M&Aにおける事業価値の評価方法には、三つの代表的な方法があります。 (1)インカム・アプローチ:DCF法(Discounted Cash Flow) 会社が将来生み出すキャッシュ・フローを算定し、これを一定の割引率(加重平均資本コスト)で現在価値へ割り引いて事業価値を評価...


会社の価値はどうやって決まるか?(1)
M&Aにおける会社の価値はどのようにして決まるのでしょうか? まずは会社の価値を議論するときに使われる三つの価値を理解しましょう。 (1)事業価値 対象事業が将来にわたって生み出す経済的価値の合計のことで、算定方法としては(将来のキャッシュフロー)の総和を割引現在価値...


のれん代とは何か?
最近、M&Aにおけるのれん代が話題となることが多くなったように感じます。 一つは、RIZAPのM&Aにおける「負ののれん」の話。もう一つは国際会計基準におけるのれんの取り扱いの再検討に関する話題です。 (1)のれん代(Goodwill)とは...


議決権の話
連日のように日産・ルノーの話題がメディアを賑わせていますが、今後の両者の提携関係がどうなるかという点を考える際に、議決権の話は避けて通れません。1999年に資本提携を行った際には、今回のような事態は当然、想定はしていなかったでしょうが、資本提携(日産・ルノーの場合は、少数持...


デュー・ディリジェンスを受ける側の対応
第三者への事業承継(M&A)に際して、買い手候補との株式(事業)譲渡契約の締結に先立って、買い手候補からのデュー・ディリジェンス(Due Diligence)を受けることになります。Due Diligenceとは、due(当然の、正当な)、diligence(注意、配慮)、...

